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Wrestle Kingdomの(キービジュアルの)歴史

ついに昨日から1.4東京ドーム大会、Wrestle Kingdom12のチケットの一般発売が始まったようです。
それと同時に大会のキービジュアルが新日本のlineで公開されました。

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今大会のロゴにもとりいれられている稲妻マークを取り入れたデザインは控えめに言ってもお洒落でカッコいいですね。

これを見た時に感じたのは、興行の顔とも言えるキービジュアルに載せられた選手のチョイス。
今年の1.4でセミ・メインを締め、新日本の新・四天王と認知された内藤、オカダ、棚橋、ケニーはまさに稲妻マーク上に配置され、今大会もこの4人が主軸となることが予想されます。
奇しくもこの4人は新日本の4つのユニット、LIJ、CHAOS、本隊、BULLET CLUBのリーダーでもあります。
・・・なんか足んねぇよなぁ?ということなのか、4人に次ぐサイズで鈴木軍のボス鈴木みのるもビジュアルを飾っています。
この5人は新日本ヘビー級の4つのシングルベルト、IWGPヘビー、IWGPIC、IWGPUS及びNEVER無差別の王者、そしてそれに並ぶG1 CLIMAX優勝者であり、実績という点でも新日本のトップ5と言えるでしょう。

それに加えてキービジュアルには後藤、石井、EVILそしてSANADAが写っています。
その理由はさておき、年間最大のビッグマッチのキービジュアルに写っているメンバーがその年の中心となる/なったメンバーであることは確かでしょう。
ということでWrestle Kingdomのキービジュアルを振り返ることで中心メンバーの変遷についてみてみましょう。

Wrestle Kingdom (2007.01.04)

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第1回の1.4は2007年、全日本の全面協力によって実現し、メインは当時新日本/全日本に分かれていた蝶野武藤、そしてテンコジが越境タッグを結成し対決しています。
その他にも棚橋対太陽ケアIWGP戦、鈴木みのる対永田さんの三冠戦、そして川田対中邑などの団体の枠を超えたカードがラインナップされていました。
それを踏まえてキービジュアルにもこれらの目玉選手がズラリと並んでいます。
中心には両団体の35周年を示すマークも入り、新日全日の合同興行という色合いが濃いビジュアルになっていました。

Wrestle Kingdom II (2008.01.04) (試合結果)

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翌年の第2回大会はTNAとの対抗戦となっており、確認した中では2種類ほどキービジュアルがありましたが、一方はセミで争うカート・アングルと我らが永田さんのにらみ合うものとなっていました、GK曰く「永田さんのベストバウト」となった試合ですね。
以外?なことにメインはこの二人の対決を抑えて棚橋対中邑のIWGPヘビー戦、ちなみにこの時期アングルは色々なごたごたの末3代目IWGPベルトの保持者でセミはそのタイトルマッチになっています、これもうわかんねぇな・・・

大会全体としてはTNAとの全面対抗戦を意識したカード編成になっておりアングル以外にもアビス、クリストファー・ダニエルズ、チーム3D、スタイナーブラザーズそして後に新日本に参戦することになるAJスタイルズも参戦していますね。
その中で前回も参戦した武藤の化身であるグレートムタと前年に凱旋帰国し勢いに乗っていた後藤さんが対決しています。
それによって前年のビジュアルにも乗っていた棚橋中邑永田に加えて、後藤さんがキービジュアルに参入。
ちなみにこの年に後藤さんはG1に初出場初優勝を成し遂げており、まさにノリに乗りまくっていた時期でした。

Wrestle KingdomIII (2009.01.04) (試合結果)

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前年に続いて2種類のビジュアルが確認され、同様に一方が目玉カードである武藤対棚橋の二人によるものになっています。
流れとしては当時全日本に流出していたIWGPヘビー級を棚橋が取り戻すために武藤に挑むという構図で、結果として第三世代が団体の分裂などによって行えなかった闘魂三銃士世代との世代交代劇がここでようやく行われた形になりました。
それを踏まえてなのか、永田対アングルの時とは違い、両者が正面を向く(同じ方向を向いている)のが印象的ですね。

そしてもう一方のビジュアルは武藤に挑む棚橋、ノアの三沢・杉浦組を迎え撃つ中邑と後藤、そしてチーム3Dに挑む真壁の、後に新日本四天王と称される4人が映っています。
ちなみにこの年に真壁はG1を制す事になり、さらに翌年にはIWGP初戴冠と、この時期にはこの4人が新日本の屋台骨を支えていたことが見て取れるでしょう。

Wrestle KingdomIV (2010.01.04) (試合結果)

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第4回大会ではキャッチコピーも「”次代”で創れ、”時代”を超えろ」と新たな世代の登場を喧伝するものになっており、前年のキービジュアルにも載った中邑棚橋後藤が堂々のセンターを占めています。
一方でその脇を矢野四虎中西永田真壁田口デヴィットと新世代よりも上の世代+ジュニア戦士が固める形になり、当時の新世代の実力(宣伝効果)不足が垣間見える部分もあります。

大会としては後半5試合が新日本対ノアの対抗戦となっており、高山杉浦潮崎丸藤ヨネが参戦しています。

Wrestle KingdomV (2011.01.04) (試合結果)

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第5回大会ではここまでの様々な団体との対抗戦が一挙に集まった、ストーリーが同時進行するような大会だったためかビジュアルもWrestle Kingdom史の中でも圧倒的にビジュアルに映っている選手が多いです。
IWGPを争う棚橋と小島、因縁対決をした真壁と田中、新日本とノアの未来対決となった中邑と潮崎、新日本発参戦となった飯伏と争うデヴィット、学生時代から続く因縁の永田鈴木、YTRの発祥となったRVD対YTRなど・・・総勢32名。
と思ったらジェフ・ハーディと戦った内藤さんが載ってなかったりするのでこれもうわかんねぇな・・・
ちなみにこの年から所謂棚橋のドームメイン連続出場記録が始まったわけです。

Wrestle KingdomVI (2012.01.04) (試合結果)

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第6回大会では唯一試合中の写真を用いたビジュアルになっており、中々にお洒落です。
メインで鈴木みのるを相手に前人未到IWGP・V11に挑戦する棚橋が中心になり、その周りを武藤との新旧天才対決に挑む新進気鋭の内藤、NOAHとの対抗戦に挑むCHAOS結成後の中邑、同じく高山・杉浦とそれぞれ戦う真壁・後藤、そして当時IWGPJrの絶対的エースになっていたデヴィットも載っています。
実はというかやはりというか、Wrestle Kingdomのキービジュアルではあまりジュニアヘビー級の選手が載ることは多くなく、第4回から第8回までの5回のみでそれ以前・以後は掲載はありません。
その5回すべてでキービジュアルを勤めていた、という点から見てもプリンス・デヴィットの新日本ジュニアでの偉業は計り知れるかもしれませんね。

ちなみに自分はこの辺りから新日本プロレスを見始めました。
最もPPVなどをちゃんと買ったり、会場に行くようになるのは12年末からになりますが・・・

Wrestle Kingdom7 (2013.01.04) (試合結果)

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前年の第6回大会直後から親会社がユークスからブシロードに移り、3年前に新世代宣言をしていたのがさらに新しい世代の急先鋒としてオカダさんが現れたのが2012年の出来事。
そしてキービジュアルでも大きくフィーチャーされた棚橋対オカダの対決がこれ以降しばらくの間の主軸になるカードになるわけです、13年はドーム後に4月8月10月と3回も棚橋対オカダやってるからなぁ・・・
これまで見てきたとおりある一試合が大きく強調されるのは第2回大会のアングル対永田さん、第3回大会の武藤対棚橋以来となり、かなりレアケースであると同時に新日本のその後にとっても重要な対決である、と認識されていた証拠でもあるでしょう。

Wrestle Kingdom8 (2014.01.04) (試合結果)

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12大会で唯一のイラストキービジュアル!
新日本ファン的にはレスリングどんたくでおなじみの坂井永年さんのイラストですね、そして棚橋がアヒル口に凝っていた時期。
ファン的にはファン投票によってIWGPヘビー級選手権オカダ対内藤がセミに降格し、IC選手権棚橋対中邑がメインを勤めた大会、と言えばわかるのではないかと思います。
ちなみにこの大会ではももクロのプロデューサーが総合演出を勤め、えらい張り切った演出をした結果大幅に中継時間をオーバーすると言う事件が発生し、それが翌年翌々年の駆け足進行に繋がりました。

この時期には第3回大会ですでに頭角を現していた新日本四天王(棚橋中邑後藤真壁)に加えてその下の世代であるオカダ内藤が頭角を現しつつあるという状況で、
さらにそれに加えて、後に大ブームを世界中で巻き起こすBULLET CLUBをデヴィットが立ち上げトップに食い込んでいる時期でもあります。
特に来年のWrestle Kingdomで行われるのがこの第8回大会で「セミ降格」を受けたものと同一カード、ということで今一度当時を振り返ってみるのも良いかもしれません。

Wrestle Kingdom9 (2015.01.04) (試合結果)

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これまでどちらかと言えば洋風なデザインが多かったビジュアルが「闘い詣」という和風?なキャッチフレーズを採用した年でもあります。
これは前年末(2014.12.01)に新日本プロレスワールドを開始し、本格的に海外戦略をスタートさせたということも関係あるかもしれません。
そんな世界戦略もあってかこの年初めにAJスタイルズが参入し、新日本のトップにしっかりと食い込む、どころか新たな新日本四天王(棚橋中邑オカダAJ)として定着した年になりますね。
さらにいえば、デヴィットと入れ替わりで、TNAの大物であったAJがBULLET CLUBに参入したことで現在のBULLET CLUBブームの礎を築いた、そんな部分もあったかもしれません。
また第7回大会以来のオカダ対棚橋のドームメインでの対決でしたが、ここで再び敗れたことで試合後にオカダが涙を流して退場していったシーンは、その1年後の再戦への大きな伏線となりました。

Wrestle Kingdom10 (2016.01.04) (試合結果)

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第8回大会からデヴィット⇔AJの入れ替えはあったものの、所謂トップ陣営は固定化してきた第10回大会です。
この年には内藤さんが今や新日本を席巻するLIJをスタートさせていますがまだこの時点では波が始まったばかりということもありドームでは後藤とのノンタイトルマッチを行っており、その後の活躍を思えばその後のための”溜め”の時期だったかと思います。
またこの前年の特徴として棚橋中邑オカダAJの4人による対戦が組み合わせを買えて1年間行われ、第10回大会でのオカダ対棚橋、中邑対AJによって一端の終焉を迎えました。
この試合で、第6回大会の試合後から続くオカダ対棚橋の4年間に及ぶ抗争が終結すると同時に、セミを勤めた中邑AJの離脱により、否応なしに更なる新時代への変化が新日本に訪れることになります。
奇しくも”次代”を掲げた第4回大会から6年、”次代”が顕著に現れた第7回大会から3年、3年ごとに大きな変化が新日本に訪れてるのかもしれませんね。

Wrestle Kingdom11 (2017.01.04) (試合結果)

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前年と打って変わってキービジュアルを勤める陣容が大きく変わった第11回大会は、リング上も大きく変化が見られました。
ちなみに去年と比較してAJ、中邑が抜け、代わりにケニーエルガンそして柴田がビジュアルに登場しました。
柴田は12年から新日本に再び参戦し始め、13年以降ずっとドーム大会には出場しているものの第11回大会までキービジュアルに登場していなかったのは意外ですらあります。
また11回大会では9日大会と同じく和風な「新春闘来」というキャッチフレーズが使われています。

これまでキービジュアル上でも中央に大きく目立つように配置されていた棚橋が11回大会では少し位置を下げ、中央にオカダ、内藤、ケニーが現れたのは、第5回大会からドームのメインを勤め続けてきていた棚橋が久しぶりにメインを外れたということも示しています。
まぁ直前までファン投票などで返り咲くことを画策していたのですけど、
いずれにしろキービジュアルにおいて棚橋が中心でなく、第7回・第10回大会のような対決構造として並び立つ構図でもなくなったことは、新日本における時代が一つ移り変わった証左と言えます。

しかしながら第1回大会から第12回大会まで、キービジュアル皆勤賞なのは棚橋のみということもまた事実なのでそれはそれで誇れることなんじゃないかなぁと思ったりもします。
ミスターIWGPは永田さんだからミスターWrestle Kingdomを名乗ってみてはどうだろうか

振り返ってみて

と言う歴史を振り返った上で来年の第12回大会のキービジュアルを見てみると

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近年のビジュアル常連である棚橋オカダ内藤後藤と去年ドームメインを勤め、今年も活躍したケニーはいいとしても
参戦暦が長いもののここまでビジュアルに登場したことのなかった石井、
第5回大会以来の登場になる鈴木、
若手としては大抜擢となるEVIL及びSANADA、
そしてこれまで常連だったものの今回ビジュアルから外れた真壁、
と近年の傾向から大きく陣容が変わったことも、このキービジュアルを見た際の新鮮さ、新しさの要因なのではないかと考えられます。

このような捕らえ方で大会のキービジュアルを見てみるのも楽しいのではないか、ということでなんとなくまとめでした。