プロレス統計

「プロレスの数字とプロレスする」をテーマにプロレスに関連する数字を調べ、まとめ、考えるブログです。

MENU

サプライズ登場で振り返るPower Struggle

11月5日に開催されるPower Struggleまであと1日まで迫りました。
大阪大会前の最後の前哨戦も終わり、後は試合開始を待つのみ、という感じですが試合以外にも気になるのが所謂SwitchBlade。
G1 CLIMAXの決勝から大会中盤の休憩時間あたりに毎回謎の映像が流されています。

www.youtube.com

 (しかし公式が「2017年10月9日両国国技館にて上映された謎のVTR。」とか説明文を付けちゃうとは白々しい)

彼の正体についての予想とかはまぁ散々各所で、あらゆる可能性を語りつくされてる気がするのでそれはまぁしませんが、
実はPower Struggle大会はここ数年続けて乱入者が続いている大会なのです。
そもそもこの時期は1.4東京ドームに向けての盛り上げ期間、そのためドームに出場するゲスト選手の登場が前々から多いんですよね(Codyの登場も2016年12月)。
さらに近年のPower Struggleでは今年のSwitchbladeのように大掛かりな登場の仕方も多いので、今回はPower Struggleでのサプライズ登場について振り返ります。

 2014年 ケニー・オメガ → BULLET CLUB

www.njpw.co.jp

 2014年10月、それまで所属していたDDTと契約満了したケニーは新日本プロレスと所属契約を結びました。
その契約の場ではどのユニットに入りたいのか?という質問に対して「私とBULLET CLUBはあんまり似合わない。」と言ったもののその1ヵ月後のPower Struggleにおいて

 

 まさかのバレットクラブの新メンバーとしてIWGPJr選手権後に登場。
この時はCLEANER(暗殺者)として黒いサングラスに黒いロングコート、口には咥え楊枝と見るからにあくどい出で立ちで登場しました。
さらに登場の際にはAJを除いたBULLET CLUBの面々がケニーの姿を隠すようにして入場し、BULLET CLUBのNo.2であるカール・アンダーソンによって紹介され、まさに次期リーダー候補としての登場といった感じでしょうか。
実際に、2年間ジュニアヘビー級で活躍した後に、それまでのリーダーだったAJを追放した上で新リーダーに就任、そして今や新日本のトップ4となるまでに上り詰めました。

2015年 内藤哲也 → Los Ingobernables

www.njpw.co.jp

「あれ?サプライズ登場はEVILじゃないの?」って感じですが、EVILは10月の両国にて棚橋対内藤の挑戦権利証争奪戦にて登場しています。
ちなみにこの登場の際、内藤さんが事前に「パレハ(相棒)をつれてくる」としばらくほのめかしていたためにその正体について色々と予想がなされましたね。
思えばこの時が、今の「凱旋帰国選手を数ヶ月にわたって予告する」スタイルの元になった、と言っても過言ではないでしょう。
そしてPower Struggleで行われたEVILの凱旋試合、その終盤にサプライズ登場したのが内藤さんでした。
10月の試合の後「耳たぶが痛いから欠場する!」というとんでもない理由で新日本の大会を欠場してメキシコへ渡り、CMLLの本家Los Ingobernablesと試合をするなどした後にこうして帰国・サプライズで登場しました。
ちなみにこの翌タッグリーグで欠場中だったBUSHIがサプライズ加入し、正式にLos Ingobernables de Japonというチーム名になり今に至ります。
今回のまとめの中ではちょっと特殊ですが、一応「サプライズ登場」ということで。

2016年 高橋ヒロム → Los Ingobernables de Japon

この年から所謂予告VTRが始まりましたが、これも初出はG1の決勝戦。

www.youtube.com

映像の中にタイマーが映っており、この後の大会で表示される際にはその数字がちゃんと減っていっているという手の込みっぷりで、実際に登場するのが大阪大会の中盤というところまで予測されました。
この際に有力だった説は「TIME BOMB=鈴木軍」説。
というのも当時ノアを蹂躙していた鈴木みのるがよく「時限爆弾」という比喩を使っていたこと、そして映っているダイナマイト?の本数(7本)が所謂鈴木軍メンバーであるみのる、TAKA、タイチ、ランス、スミス、飯塚、デスペの7人と一致することなどがあったためです。
さらにこの後でVTRがマイナーチェンジされ、イギリス・日本・メキシコ・アメリカの国旗がうっすらと現れる、というのも各メンバーの縁の深い国である、ということでその説を補強しました。

www.njpw.co.jp

そして大阪大会、第5試合のIWGPJrヘビー級選手権試合終了後に再びカウントダウンが始まり、ついに現れたのはカマイタチこと高橋ヒロム
すでにこの年の2月、FANTASTICA MANIAで一時帰国し、宿敵ドラゴン・リーとものすごい熱戦を繰り広げていただけに期待感も満ち満ちたところでの登場でした。
ちなみにVTRに現れていた国旗は遠征先の国でヒロムはイギリス→メキシコ→アメリカ(一時帰国後)に遠征していました。
その場では王者だったKUSHIDAに挑戦表明をして、その場を去り、翌タッグリーグで正式にLIJに参加することになりました。
その後はドームでKUSHIDAからIWGP王座を奪うと早くも4度の防衛を果たし、今も王座を虎視眈々と狙う、ジュニアの中心選手となっています。

おわりに

というわけで2014~2016年までのPower Struggleでのサプライズ登場でした。
こうしてみるとこの大会でサプライズ登場した選手はその後東京ドームでのタイトルマッチで勝利したり(ケニー、ヒロム)、ドームでは負けたとしてもその後すぐに王座を奪取する(内藤さんは翌年4月にIWGPヘビー初戴冠)などすぐに結果を出し、その後確実に中心選手へと変貌していく場合が多いように見えますね。
そういう意味では11.5で現れるSwitchbladeにも期待がかかります。
今回の場合は時間指定はないので第0からメインイベントまで気を抜かずに、Switchbladeの登場をっ待ちたいと思います。