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ネットプロレス大賞・団体部門で振り返る2017年のプロレス界

さて昨日は東スポ認定のプロレス大賞の表彰式もあった昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。
東スポの方では新根室からジャイアントパンダが来襲したりして大変なことになってましたね、Abemaでの出演といいすっかり時の人、もとい時のパンダだぁ・・・

それはさておき、東スポプロレス大賞の表彰式と日を同じくして発表になったのがブラック・アイさん制定ネット・プロレス大賞
結果についてはブラック・アイさんの方を参照してもらうとして、今回はその中でも再収集団体部門について集計をしたので、2006年から2017年までのデータと比較しながら2017年のプロレス界について一部振り返ってみたいと思います。

ネット・プロレス大賞2017、全結果| ネット・プロレス大賞:公式サイト

最優秀団体 / 2017年| ネット・プロレス大賞:公式サイト

 総ポイント数/総団体数

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まず初めは団体部門の総ポイント数と9ポイント以上得票した団体数。
今回のネット・プロレス大賞で得票したのは57団体、総ポイント数は8021ポイントとなりました。
前年は62団体と過去最大だっただけに今年はそれから5団体減少したものの歴代でも2番目の数となったあたり、ネット・プロレス大賞の裾野の広さが現れてますかね。
一方で総ポイント数は前年に引き続き今回も減少。
有効投票数もこれまで増加してきていた(2015年=487票、2016年=490票)だったのが今年は489票とわずかに減少したのも関係あるのかなぁ、と。
各部門では1~3位で投票でき、1位=10ポイント、2位=6ポイント、3位=3ポイントなので今回で言えば総ポイント数の最大値(1~3位まで全部投票)は9291ポイントなので一割ぐらいの人が1位と2位のみ投票していた計算ですかね(という自分も1位と2位だけだったけど・・・)

団体部門結果

さてまず初めに団体部門の結果ですが以下のようになりました。

やはり目を引くのは、ここ数年強固だった新日本・DDT・大日本のトップ3団体の体制が崩され、一気に全日本が2位に躍進したことでしょうか。
昨年の時点でも全日本の伸びがスゴいなぁとは思ってたのですがその勢いが継続したということですかね。
またその一方でこれまでトップ5は堅持していた、堅い支持基盤が特徴だったドラゴンゲートが9位までランクを落してしまったんですよね。
そういう感じで男子団体間で勢力図が大きく変わったという印象が強いですね。

2006-2007年のポイント推移

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ではトップ5団体についてポイント推移を見てみましょう。

まず1位の新日本については2009年以降7年連続の団体部門1位の継続ですが、今年は去年と比較しても得票数を延ばして2461ポイントと過去最高を記録。
他の部門も参照すると実にタッグ部門以外とプロレスを伝えたでしょう部門以外の5/7部門を独占、更に各部門上位にも多数ノミネートされるという事態も。
そういうところをみるにやはりファンの母数が如実に現れているのは確かですかねぇ

一方近年の大躍進がDDTと大日本を追い抜いての第2位という形に表れた全日本プロレス
伸び方で言えば他の団体の追随を許さないレベルでの右肩上がりで、傾きで言えば2011-2012年の新日本プロレス、2014-2015年の大日本プロレスクラスですね。
ちなみにそれぞれの主な出来事で言えば前者がレインメーカーショック、後者が初の両国大会進出ですが、全日本で言えば前者は宮原の出現、そして後者は両国大会の定期開催復活といったところでリング上でも興行面でも復活してきているってことですね。

そして3位のDDTは前年の大幅減をせき止めて、前年比では微増に立て直したのは見事。
大きな出来事といえば、さいたまスーパーアリーナ(メインアリーナ)への初の進出、サイバーエージェントグループへの参加と元から得意だったメディア戦略をより一層推し進めた形ですかね。
その一方でリング上も本格派の竹下が絶対王者として牽引する一方で、男色ディーノを中心としたインディーらしさの溢れる試合も繰り広げていったのも両面でのファンの支持復活に繋がったのかもしれません。

そして第4位に転落となった大日本は、前年に引き続いての減少傾向に。
リング上だとこれまで定期参戦していたフリー選手の入団や新人のデビューなど人員がコンスタントに増加し、またローテーションで選手が休養に入れる制度など選手のケア面で目新しい制度を導入していた印象があります。
逆に言えばそういった変化がこれまでのファンの熱い支持が減る原因にもなったのかなぁとも。
しかしこういった制度は選手が全力の試合を行うために必要な制度でもあるだけに、この制度が定着をするまでは我慢の時期、それが定着してから再び支持復活を、というのが予想と期待ですかねぇ。

そして第5位はなんと女子団体、アイスリボン
如何せん女子団体には疎いのですが、票数を見ると2016年に267ポイントを獲得し、今年もポイントを着実に増やして311ポイント。
MVPにおいても各男子団体のトップがひしめく中で堂々の7位にアイスリボンの世羅選手がランクイン。
TLを見るにアイアンマンマッチなど破天荒な試合もやっている様子。
うーん、これはチェックすべきか・・・

ちなみに下図は積み上げ棒グラフでのプロットとなっています。
上位5団体以外は灰色のotherで表示してあります。

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ポイント割合

 

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次に各団体の今回の獲得ポイントを円グラフで、見易さのためにトップ10の団体のみラベル表示・色分けしています。
これを見ると1位の新日本プロレスが1/4以上を占有、上位3団体で1/2を、7団体で3/4を占有していますね。

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次に各団体の得票割合の2006年から2017年までの推移になります(縦軸は%、横軸は年)。
大よそポイント数の推移と同じような推移となっています。

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またポイントと同様に得票割合も積み上げ棒グラフで表してみるとこんな感じ。

所感雑感

 というわけでネットプロレス大賞の団体部門についてまとめでした。
色々グラフを作ってみたものの大体ポイント数推移で十分ですねこれ。
しかしまた他の団体の推移が見たい!などあれば簡単にですがまとめてみたいとは思います。

ちなみに今回の投票推移について下記ツイートのようにかなり駆け込み票が多かった模様ですね。
ブラック・アイさんのツイッターを見ていても大分気が気でない様子で、下の投票数推移を見るとその気持ちもわかるというもの・・・

しかし何でこんなにも皆出し渋ったのか、というのはちょっと興味深いところではありますが。
仮説として「東スポプロレス大賞に不満がなかった」説なんてのも考えました。
というものの今回のネット・プロレス大賞の結果を見ると新人賞(東スポ:全日本・青柳、ネット:新日本・北村)以外は各部門で全く同じ結果となってるんですよね。
これがどういう意味かの分析は多々あるにしても所謂ネット上の民意と東スポの結果に相違がなかったのは言えそうですよねぇ。
ある意味で「東スポプロレス大賞が気に食わないから俺のプロレス大賞を見せてやらぁ!」となるフラストレーションが一つのモチベーションだったものが、今回はそのフラストレーションがそもそも起こらず・・・だったのかも。
ちなみに週プロ制定プロレスグランプリではベストタッグのみ(六本木3K、ちなみに集計締め切りは最強タッグ終了前)でしたし、そういう意味でもフラストレーション不足は否めなかったのかも、と。
じゃあ逆に言えばどうすれば増えるのか?となると難しいところですが・・・

まぁその一方で、最優秀興行/団体/プロレスを伝えたで賞といった賞はネット・プロレス大賞独自の部門でもありますから、そこの注目することで面白い部分は十二分にあると思います。
今回はそのうち、数年間の推移がわかりやすい団体部門について集計してみましたが、なにか思いつくことあれば他の部門についても調べようかなとは思います。

最後に、ネット・プロレス大賞の取りまとめをなさったブラック・アイ(@black_eye2 )の杉さん、集計作業を行ったそー ( @soh315 )さん、 kami_san ( @kami_3 )さん、 鏡一太 ( @akapan_ichita )さん、 ayami ( @ayami )さん、今年も本当にお疲れ様でした。

気が早いですが来年も楽しみにしております。

それでは