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ツイート解析/観客動員で振り返るNEW JAPAN CUP2018

さてNJCも終わって新日本ファン的には一段落な昨今皆様いかがお過ごしでしょうか。
選手的には26日(日本だと27日早朝)のロス興行、STRONG STYLE EVOLVEDに向けて続々と渡米しているみたいですね。
アメリカだと4月8日にWWEのWrestleManiaが行われ、その近郊で各団体が特需をねらった興行を開くWrestleManiaWeekなんてのもあるのでこれから賑わしくなりますね。

日本で言うと全日本のチャンピオンカーニバルも開催され、新日本的にも両国大会がまさにWrestleManiaWeekに開かれるわけですけどとりあえず今回はNewJapanCupについて振り返ってみようと思います。

NEW JAPAN CUP各大会のツイート解析はこちら

3.9 新日本プロレス NEW JAPAN CUP 後楽園大会 ツイート解析

3.10 新日本プロレスNEW JAPAN CUP 愛知大会 ツイート解析

3.11 新日本プロレス NEW JAPAN CUP 尼崎大会 ツイート解析

3.12 新日本プロレス NEW JAPAN CUP 高松大会 ツイート解析

3.14 新日本プロレス NEW JAPAN CUP 静岡大会 ツイート解析

3.15 新日本プロレス NEW JAPAN CUP 後楽園大会 ツイート解析

3.16 新日本プロレス NEW JAPAN CUP 後楽園大会 ツイート解析

3.18 新日本プロレス NEW JAPAN CUP 浜松大会 ツイート解析

3.21 新日本プロレス NEW JAPAN CUP 優勝決定戦 ツイート解析

 

 

去年からの変更点

今回のNewJapanCup、新日本的には”新鋭”のザック・セイバーJrの優勝で幕を閉じたわけですけど、個人的注目点は以下の二つ

  1. 「春の最強決定トーナメント」から「王座挑戦権争奪トーナメント」に変更
  2. 新日本プロレスワールドで全戦生中継

1番に関しては去年内藤さんが散々嫌味を言ってた部分で、本来は「王者も参加させろ」という主張だったんですが、新日本はそれを逆手にとって大会の主題を変更したという。
「違う、そうじゃない」なんていう曲もありますけど、実際新日本では夏のG1クライマックスが「最強戦士決定戦」と銘打っていましたし、コンセプト自体は被ってたんですよね。
そこと被らないように「春の」とか「トーナメント」とかつけているのも、今にすれば若干苦しかったかもしれません、春から夏にかけてがらっと強さが変わるわけでもあるまいに。

その一方で「果たして”挑戦権争奪トーナメント”で盛り上がるのか?」という話もありますけど、今回に関してはオカダのV11阻止するのは誰か?なんていう視点もあって予想段階から盛り上がった部分もあったかなとおもいます。
その一方でICやNEVERが割を食ったかな?というのはあるかもしれません、代わりに次期挑戦者をシリーズ中に既に探し始めてほぼ内定みたいな感じですけど。

そして2番、2015年からスタートした新日本プロレスワールドですけど現在通常シリーズであれば後楽園大会やビッグマッチなどのみ生中継を行っており、ドル箱シリーズたるG1以外は各種リーグ戦の公式戦も”後日公式戦のみ配信”の形を取っていました。
これに関しては開始当初から「地方での公式戦も中継してほしい」という声が上がっていましたので、今回のNJC全戦中継はある種念願の実施だった感じ。

とはいってもここにくるまでに色々乗り越えないといけない問題があったことは確かなんですよね。
まずひとつは中継機材、当初はテレ朝又はサムライTVの中継機材を借りるような形での中継しか出来ず、サムライ中継のときは実況なしの会場音声のみの配信だったことも合ったんですよね(それもそれで味わいがあったけど)
それが現在では吹き替え用の独自実況が付くようになりましたし、その前に新日本プロレスワールド独自の中継もするようになってましたね。
中継に関しては機材に加えて実況アナウンサーも必要で、フリーアナでサムライTVでもおなじみの村田・清野アナが来てくれる他、ラジオのパーソナリティーだった藤沢俊一郎さんが結構担当してくれてます。
そこに開設としてミラノ先生やGK金沢さんが加わる、という新日本プロレスワールド独自の実況解説チームが出来たのは大きいですよね。
最近だとケビン・ケリーさんらの英語実況もついてますし、そういう実況解説チームの充実・確立も今回の全戦中継が実現した理由かもしれない。

閑話休題、全戦中継に関してはそれ以外にも試合のカードについての工夫もあったかと思います。
新日本の地方巡業というと、公式戦以外はほとんど同じ面子の同じ対決が繰り返されるのが常だったんですが、今シリーズは対戦カードがあまり被らないように配慮され、少なくとも連続しないようにカードが組まれていたように思います。
それは勿論、全戦中継をする上で視聴者を飽きさせないための方策ですがこれが結構面倒くさいんじゃないかなぁ。
NJCの全戦中継が実現したことで俄然BOSJやWTLの全戦中継も・・・!という期待が高まりますが、NJCは全9大会だけだったのに対してBOSJは全14大会と増えてるので難易度はちょっと高いですね、でも期待したい。

ツイート/RT/ユーザー数推移

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今大会で主に使われていた#njcupについてのツイート集計結果がこちら。
短期集中型で平日にも中継が行われたのでそれによる上下は多少はあると思いますが、全体の傾向として1回戦(1~4日目)と決勝戦(9日目)のRT数が多いのはやはり注目度の違いですかね。
その一方でツイート数やユーザー数は公式戦であまり違いはなく、決勝戦のみ多いのは決勝戦だけでも実況しよう!という人が多かったかもしれません、それに祝日でしたしね。

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また、#njpwについては毎日集計をしていたのでその結果も、こちらは毎月の集計結果報告でお見せしているものの途中経過ですね。
これを見るとツイート/ユーザー数はやはり中継がある日のみ増加しているのがわかりますが、その一方でRT数についてはNJC中は、試合がない日であってもあまり下がらず一定の数値を維持しているのがわかります。
これらの数値についてはツイート/RT数が多いほど試合についてツイートが拡散し、宣伝になっているということなのでここに全戦中継することによる効果が現れているのかなぁと。

本来は去年の、全戦中継していない場合と比較しないとなんですが、同じリーグ戦で”後日配信”スタイルをとったWTLの結果と比較すると
WTLでは中継がある日が4000RT以上、ない日は2000RT弱だったのに対してNJCではない日でも3000RT程度あるのでやはりRTが増えている、と言えるかもしれません。

prowrestlinganalysis.hatenablog.com

観客動員

今回のNEW JAPAN CUP2018での総動員は9大会22,881人、一大会辺りの平均動員数は2,542人となりました。
参考として去年のNJCでは8大会/18,513人/2314人、一昨年は6大会/9,908人/1,651人でした。
こうして見ると大会数は去年からは1大会のみ増ではありますが平均動員数も200人増加し、総動員は4,000人弱の大幅増になっていますね。
こうして見ると試合数をいたずらに増やさないで観衆を増やすことに成功した、といってもいいかも知れませんね。

確か去年は1回戦を最初の2大会で行い(中継あり)、2回戦は1戦ずつ(中継なし、後日配信)、そして準決勝と決勝を1日ずつという分割式NJCの始まりでしたね。
今年の場合はそのバランスを見直して1回戦を2試合ずつ4大会に、2回戦も2試合ずつ2大会、準決勝を1試合2大会、そして決勝という形になりました。
その結果なのかはわかりませんが、勿論「贅沢さ」みたいなのは薄れはしますが、見る側もやる側も公式戦2試合に集中することが出来たと思います、なので今年の形式の方が好きかなぁ。

ツイート数割合

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続いて#njcupにてつぶやいたユーザーの「つぶやいた回数」についての割合です。
参考として下に3月の#njpwのユーザー割合、2月のユーザー割合も載せますが、これらを比較すると2月の割合と比較して「1ツイート」だったユーザーの割合が3月の#njpw、#njcupでかなり減っているんですよね。
#njpwでは2月と3月で3%と微減ですが、2月の#njpwと3月の#njcupについては11%と大幅に減っています。
これは言い換えれば「一回のみの感想ツイート」が減り、「実況ツイート」が増えたという見方も出来ると思います。
おそらくは連日中継があったことで「今日の試合はこうだった」「その次の日は・・・」というように各中継でつぶやく人が増えたのかもしれません。

とはいえ、実は各シリーズ独自のハッシュタッグ(今回の#njcupや前シリーズの#njnbg)についてのユーザー集計は実は今シリーズが初めてなので実はシリーズタグはこんなものなのかもしれないので次期シリーズと比較したいですね。

下:3月の#njpwにおけるユーザー割合

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下:2月の#njpwのユーザー割合

f:id:Rodyonsw:20180323191129p:plain

所感雑感

というわけで、3月のまとめを前にNEW JAPAN CUPについてのまとめでした。
自分としては毎日家に帰っては集計をして試合を見つつ記事を書く、という生活を初めてして中々忙しかった一方で充実感もあったので良い思い出になりましたね。
でもこれからBOSJやWTLも全戦中継になったら定期的にこの生活を送ることになるのか・・・と思うとちょっとぞっとしませんね。
現状集計は数分で済んで、試合自体は全戦ちゃんと見たいマンなので全部見てる(試合後コメントは飛ばす)んですが、ブログのフォーマットつくりがちょっと手間がかかってここにも数分かかってるのでここも自動化できればもうちょっと楽になるなぁ・・・プログラム作るか?

 そえはさておき、個人的にも、TLの評判的にも面白いNJCでした、ロス興行もSAKURA Genesisも楽しみです。
それでは